嫌よ嫌よも好きのうち

私のヲタクライフと勝手な分析学

映画「信長協奏曲」

 テレビドラマからの映画化はガッカリすることが多い。その代表はSPEC。ドラマでは当時私のトップ3に入るほど好きだった。だから映画も相当期待していた。しかし、観た感想はガッカリだった。ショックだった。

 その中で、「信長協奏曲」は、しっかりテレビドラマの完結編として内容の詰まった作品であった。これはやはり「フジテレビ開局55周年記念プロジェクト」としてフジテレビの力の入れ具合が何倍にも違ったのだろう。

ドラマでは、ああだこうだと口喧嘩をするサブローと帰蝶の仲睦まじさになんどキュンキュンさせられただろうか?

映画ではそんな2人がお互いのことをどれだけ大事に想っているか、未来からきただの得体のしれない人物「サブロー」をそれでも想い、奮闘する帰蝶の健気でたくましいところがなんとも切ない。

誰もが知っている織田信長の結末。知っているからこの2人は「しわくちゃのおじいさん、おばあさんになるまで…」なんて叶わない約束、分かっていても、そう誓うシーンは胸が締め付けられた。

信長がどうなるか、知っているくせに必死に心の中で叫んでしまう。「行くな!逃げろ!!」「お願い、本当は死んでない結末を」

思っても、サブローと帰蝶が信長と帰蝶としておじいちゃんおばあちゃんになる結末を、本当に望んではいなかっただろう。

あの結末で満足している。

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